翡翠と翼とフローライト

主に美しいひとの話

それでもここで生きてゆく

 

 

もう何度目か分からない家探し。
(実際4回目くらいですが)


毎回毎回「外国人不可」で半分ほどの物件が
内見すらできずに候補から外れてゆく。

 

 

 


家探しだけではない。
自分のアイデンティティを証明するために
わたしは役所で・銀行で・不動産で・郵便局で
表記ゆれで照合できなかった書類を何度も何度も書き直したり、
担当者が上司や、 電話の向こうから向けられる嫌悪を何度も何度もノンフィルターで 浴びせられる。

 

 

 

 


南米の某国籍をもつ在日外国人二世のわたしは
日本で生まれ育っても、
日本語での教育しか受けてなくても、
一般的な偏差値の日本の大学を卒業しても、
就労制限が無く上場企業で勤続8年目であっても、
毎月年金を引き落されていても、納税していても、 前科が無くても、
自分が無害であることを証明することは出来なくて、


今にも「いい加減にしてほしい」と叫びだしたいのを
必死に抑えながら物わかりの良さそうな顔をして明らかに疲弊している担当者に「いつものことなので、 気にしないでくださいね」と笑う。

 

 

 


どんなにこの国の行く末を憂いていても、
この国とひとを守りたくて自分のできることをしていても、
どんなにどんなにここを愛していても、
生活にまつわる手続きで各所へ赴く度に
ここに住む個人に、ここにある企業に、 そしてこの国の行政に疑われ、否定され続ける。


そんな約10年間。
( 高校生の時に初めて自分で銀行口座を作りに行った時に絶望したのがはじまりだったな)

 

 

 

 


仕方ないことであるのは重々わかっているし、
物件に関しては大家さんと直接話せれば即決することが多いのでそ れはそれでいいご縁だな~と思う事もあるけど……

 


そして、何か都合の良いように変えてくれと主張したいという事でもないんだけど

 


久々に疲れたな~~~~~~~~
という話でした。

 

 

 

 


この疲れを分かち合える友達が欲しいな~~
と、言いようのない孤独感を抱きしめながら、


今日も何かをすり減らしながら、


無償の愛を捧げる練習を積み重ねる。
ここで生きていくために。


あとシンプルに、いい加減「慣れたい」!!

 

 

 

 

 


【補足】
・外国人に選挙権を与える必要はないと思うし、(何なら反対)
 永住/ 帰化のハードルは現行のルールのままそこそこ高くていいと思う。
帰化願望などは無い、
 家族と国籍が違うのは嫌なので。(今の時点で)

 

 

 

 

 


マジで、「あるある~~~」 って話せる人が欲しいだけの駄文でした。家族の中でも自力で不動産選びした経験あるのわたしくらいだしさ~~~~。


仕事の合間で疲れている日やメンタル弱ってる日に「存在証明のため」だとか、「 あなたを普通の人として受け入れてくれる人を探すため」 だとかのため長時間カウンターに座るとね・・・・

 

お互いに気が滅入るんですよ!!!!!!!!!

各所の各担当者さま、 いつもありがとうございます!!!!!!!!!!!!!!!!! !